【トレーニングディレクター韓】トレーナー経歴①トレーナーになるまで
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アスリートマネジメント事業のトレーニングディレクターを務めています韓です
今回は前回自己紹介で書ききれなかった、プロの現場を経験してきて感じたことや今も大切な経験として大事にしている事を皆様にシェアさせていただこうと思います
前回の投稿は下記からご覧いただけます
プロの真似をしても上達しなかった高校時代
私がトレーナーを目指すきっかけになったのは、高校時代の経験に遡ります
現在はプロスポーツ選手や個人向けにトレーニングを教えていますが、私自身も高校までテニス部の部活動としてプレーし、プロ選手になりたいと漠然と憧れていました。ただ、私の通った高校は練習環境やトレーニング環境が整っていない、ごく普通の県立高校で、団体戦は毎年1回戦負けという弱小校でした
この状況を打破したいと強く思った私は、単身でテニスクラブに通ったり、毎月『SMASH』というテニス月刊誌を購入し、有名選手のドリルやフォームを真似していました。コーチの指導や有名選手の真似で技術の進歩は感じていましたが、ベスト4以上に残る成績は残せず、大きな成果を感じることはありませんでした
私が何かが足りないと感じ始めたのは、少しずつ勝てるようになってきた頃です。そんな時、偶然テレビの特集で、プロ野球選手が大学時代に科学的トレーニングで無名の選手からドラフトにかかる選手にまで成長したことを知りました。スキルトレーニングだけでなく、身体の柔軟性や機能性を高めるなどのトレーニングで選手としてのレベルアップできるという事を知り、モヤみたいなものが晴れた気がしました
トレーニングとの出会い
私の高校時代は今から20年も前になるので、今のようにSNSやインターネットで情報があふれていない時代でした
私はトレーニングの本を読み漁りながら、柔軟性を高めるストレッチや体幹トレーニング、そして当時はかなり珍しかったファンクショナルトレーニングを黙々と続けていました
現在では一般の方でもファンクショナルトレーニングという言葉を耳にすることが増えましたが、その当時はまだ知名度が低かったです。ファンクショナルトレーニングは、身体の使い方を学びながら鍛えるトレーニングで、日本では2008年の北京五輪前後からオリンピック選手を中心に普及し始めました
トレーニングを本格的に始めて1年後、2年生の夏には県予選に出られるレベルに達し、特に驚いたのは、サーブのスピードが140kmから170kmまで伸びたことです。体力面でもスクワットが60kgから120kgまで持てるようになり、学校の10kmマラソンでは33分というタイムで学年1位になることができました
しかし、2年の冬に膝の半月板を損傷し、全治半年という大怪我をしてしまいました。その時の虚無感と絶望感は今でも鮮明に覚えています。リハビリ生活に心の準備ができていなかった私は、リハビリに向き合うことができずにいました
そんな中、メンタル面と体のケアをしてくれたのが、病院の理学療法士(PT)の方でした。リハビリ開始時は後ろ向きな私に対しても、PTの方は一生懸命に向き合い、親身に接してくれました。彼のおかげで前向きにリハビリに取り組むことができ、目標を持ってリハビリを続けることができました
3年の春に完全に回復しコートに戻った時、以前のようなプレーはできなかったものの、自分の中で納得できるプレーができました。この経験を通じて、様々な人に助けられてプレーできることのありがたさを実感し、高校卒業後は選手をサポートするトレーナーという職業を強く意識するようになり、日本を代表するような選手のサポートをしたいという夢を持つようになりました
卒業後、夢のプロチームのトレーナーに就任
高校卒業後、私は自身の経験からトレーニングや身体についてもっと学び、選手をサポートしたいと思い、トレーナーになるための専門学校に入学しました。在学中は、大学関東1部のアメフトチームや高校のラグビー部のトレーナーを務め、フィットネスクラブでパーソナルトレーナーとしても活動していました
アメフトではディフェンスラインのトレーニングやケアを任され、パーソナルトレーナーとしては多くのお客様に恵まれ、ジム内ではキャンセル待ちが出るほどの人気トレーナーになりました。この時期は自信に満ちていましたが、過去に戻れるのであれば自分を戒めたい時代でもあります。しかし、この自信はすぐに粉々に打ち砕かれることになります
専門学校を卒業と同時に柔道整復師(接骨院の先生になれる免許)の国家資格に合格し、学校の先生の紹介で湘南ベルマーレの面接を受けることになりました。面接では私以外に他のJクラブでの経験を持つトレーナーがいましたが、幸運にも湘南ベルマーレの育成年代(ユース)のトレーナーに選ばれました
契約時にGMから、「経験も重要だが、チャレンジ精神と前向きな姿勢で選手たちと向き合ってほしい」と言われたことが心に残っています。期待と希望に満ち溢れ、私のトレーナーとしてのキャリアが湘南ベルマーレからスタートしました
次作に続きます
最後までご覧いただきありがとうございます
長くなってしまったので、その②へつなげたいと思います
次作では、私がチームのトレーナーとしての苦悩や成功体験、選手ファーストとは何かという事を考えるきっかけになった出来事をシェアします
次作をお待ちください
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