衛星紹介シリーズ3:Maxar(マクサー)
いつも弊社の記事をご覧いただき、ありがとうございます。衛星紹介シリーズの最終回は、高い解像度の画像を提供していることで有名な、アメリカの「Maxar社」です。
世界最高峰の地上解像度!
こちらの会社、世界最高峰の地上解像度(30cm!)を誇ります。これはGoogleでみなさんがよくご覧になる航空写真に匹敵するそうです。この解像度を持つ衛星をMaxarでは4機運用しており、ほぼ毎日、同じ場所を撮影することが可能となっています。
そしてMaxar社は、2022年5月にアメリカの国家偵察局(NRO)と最長10年間まで延長可能な10億ドル(約1,300億円)規模の衛星画像を販売する契約を結びました。
こちらの衛星は光学衛星であり、雲がある部分は観察できませんが、SentinelやPlanetと同様に複数の波長を持っているため、植物の生育状況など、色々な観点から地表を解析可能となっています。
ただし解像度が高い分、値段が高いと推測しています。エアバス社が運用するSPOT衛星(解像度1.5m)でも、販売代理店を通すと1枚5万円以上しますので。。。
ということで、今は気軽に試すことはできませんが、Planetや他の会社も30cm級の衛星をこれからどんどん打ち上げていくので、そのうち価格が下がることを期待しています。
衛星画像ビジネスは始まったばかり
これまで3回にわたって特徴のあるサービスをご紹介してきました。人類初の衛星「スプートニク1号」が打ち上がってからもうすぐ70年になりますが、ここ数年はPlanetに代表されるように、多数の衛星を運営する会社が出てきました。
この結果、「毎日同じ場所を、低価格で観察できる」ようになってきており、衛星データ活用の裾野が広がりはじめています。内閣府でも衛星リモートセンシングデータ利用モデル実証プロジェクトが令和5年に実施されるなど、官民共同での推進が始まっており、弊社でもこの波に乗って面白い事業を拡大していこうと考えています。
全3回の衛星紹介シリーズをご覧いただき、ありがとうございました。次回からは実際に衛星画像を使った解析について、弊社の検証結果を共有していこうと思います。引き続きよろしくお願いいたします!(フォローもお願いします!)